コーヒーの魅力に気付くと、「もっとおいしく淹れたい」「もっとコーヒーを学びたい」と思いますよね。
勉強のために本やネットを色々見る以外に、コーヒーの資格を取ろうと考える方も多いのではないでしょうか。
資格を取ることで自信にもなりますし、すでにコーヒー関連の仕事をしている方や、これからコーヒー関連の仕事をしたいという方にとっては、証明できる資格を持っていると周りからの信頼や評価も高まりますよね。
そこで今回は、コーヒーをこれから勉強していきたいという方のために、初心者向けの資格をご紹介します。
現在の知識・スキル・保有資格・仕事経験などに関係なく、コーヒーの資格チャレンジの1個目におすすめのものを集めました!
※以下2024年5月現在の情報です。最新情報は各公式ホームページをご覧ください。
1.コーヒープロフェッショナル
まずご紹介するのは、通信資格サービス「ラーキャリ」で受けることができる「コーヒープロフェッショナル資格取得講座」です。
自宅に送られてくる教材を使って学ぶことで、コーヒーの歴史や淹れ方の専門知識と基本技術を幅広く習得することができます。試験に合格したら、「一般社団法人日本技能開発協会」による認定書の発行があり、取得した資格は履歴書に書けます。
申し込みから最短約3週間で資格取得可能で、自宅で受講・受験できる点も特徴です。また、受講・受験は最長2年間の期限が設けられているため、自分のペースで学びたいという方にも合っています。
コーヒーの歴史や淹れ方について幅広く学べるうえに、LINEを使って学習に関する質問もできますし、課題を提出すれば添削してもらえます。年会費や資格更新費用は発生しないという点も嬉しいですね。
時期により、再試験費用2回分無料や1万円割引などのキャンペーンを行っているようなので、なるべく費用を抑えたい方はキャンペーン期間が狙い目です。
※現在、資格取得費用1万円割引に加えて、ルーレットクーポン・ゲリラクーポン・特定資格値引きなどのオトクな期間限定キャンペーンを実施中のようです。通常よりオトク多めですので、一度覗いてみてはいかがでしょうか。
「コーヒープロフェッショナル」は、コーヒー専門家としての一歩目におすすめの資格といえます。
- 学習〜受験まで自宅で完結させたい
- 自分のペースで学習したい(最短約3週間〜最長2年間)
- コーヒーの知識や淹れ方などを総合的に学びたい
受験資格 | なし |
資格保有者数 | 記載なし |
資格認定までの流れ | ホームページから申し込み → 教材を自宅受取 → 自宅で学習 → 課題提出(希望者のみ) → 自宅で受験 → 資格認定書(ディプロマ)発行 |
受験場所 | 自宅 |
開催時期 | いつでも申し込み可 |
受験料 | 49,500円(税込み) |
更新有無 | なし(一度取得すれば永年持続) |
合格証等 | 資格認定証 ※証書ケースやアクリル製スタンドが付属したコースあり |
ちなみに、「ラーキャリ」にはコーヒー以外にもさまざまな資格取得講座を開催していて、大手企業も社員の研修教材として活用しているようです。
▼「コーヒープロフェッショナル」の詳細・申し込みは公式ホームページをご覧ください。
「コーヒープロフェッショナル」については、別記事でさらに詳しく解説しています。もっと情報を集めて検討したいという方はぜひご覧ください。
2.コーヒーソムリエ
続いてご紹介するのは、「日本安全食料料理協会」が主催している「コーヒーソムリエ資格認定試験」です。
筆記試験で、コーヒー豆の種類や焙煎方法、さらにはコーヒーの歴史や淹れ方など、総合的なコーヒー知識が問われます。といっても、問われるのはいずれも基本的な知識なので、コーヒー初心者の方でも十分に合格を目指せるでしょう。
自宅に試験問題と解答用紙が送られてきて、試験期間内であれば都合の良いタイミングで受験できます。時間や場所に縛られない点が嬉しいですね!
受験費用は1万円で、講習などもなく、自宅で試験を受けるのみという手軽さから、人気資格の一つです。
- 外出せずに自宅で受験を完結させたい
- なるべく時間をかけずにサクッと資格を取りたい
- コーヒーの基本を総合的に学びたい
受験資格 | なし |
資格保有者数 | 記載なし |
資格認定までの流れ | ホームページから申し込み → 試験問題等を自宅受取 → 在宅受験 → 解答用紙郵送 → HPで合否確認 → 資格認定証・認定カードの発行 |
受験場所 | 自宅 |
開催時期 | 2ヶ月に1回 |
受験料 | 10,000円(税込み) |
更新有無 | なし(一度取得すれば永年持続) |
合格証等 | 資格認定証・認定カード(有料) |
ちなみに、日本安全食料料理協会は、食品・料理に関する様々な資格試験を実施している団体です。コーヒー関連では「カフェオーナー経営士(R)」という資格もあります。
▼「コーヒーソムリエ認定試験」の詳細・申し込みは公式ホームページをご覧ください。
3.コーヒーインストラクター3級
続いては、「全日本コーヒー検定委員会(J.C.Q.A.)」が主催している「コーヒーインストラクター3級」です。全日本コーヒー検定委員会は、農林水産省認可法人である「全日本コーヒー商工組合連合会」が立ち上げた資格認定事業を行う組織です。
コーヒーインストラクター検定には、3級・2級・1級・コーヒー鑑定士という種類があり、今回は資格取得のはじめの一歩ということで3級についてご紹介します。
筆記試験などはなく、学科講習会の受講のみ完了すれば、コーヒーインストラクター3級に認定されます。
また、学科講習会は全日本コーヒー検定委員会が行う代わりに、コーヒーショップやコーヒー豆専門店といった会員企業・賛助会員企業が独自に開催しています。色々な方が気軽に受けられるように、全国にある各企業に委託しているわけです。
開催企業を選べて、日程も様々あり、オンラインで完結する場合もあるのでおすすめです。
- 試験なしで資格を取りたい
- 手軽にコーヒーの基礎をプロから学びたい
- なるべく費用も時間もかけずにサクッと資格を取りたい
- これをきっかけに、さらに上の資格取得にもチャレンジしたい
受験資格 | 基本的になし ※開催企業による |
資格保有者数 | 記載なし |
資格認定までの流れ | 開催企業のホームページなどから申し込み → 学科講習会に参加 → 資格認定証の発行 ※開催企業により差異あり |
受験場所 | 各地にあり。一部オンラインあり |
開催時期 | 開催企業ごとに随時 |
受験料 | 学科講習会1,500円(税込)+開催企業ごとの参加費 |
更新有無 | なし(一度取得すれば永年持続) |
合格証等 | 資格認定証(全日本コーヒー検定委員会が発行) |
ちなみに、3級を飛ばして2級にチャレンジすることも可能です。1級を取るには、2級を取得していなければいけません。
1級を取れたらすごいです!さらにその上のコーヒー鑑定士は、全国に55名(2024年1月現在)しか存在しない難関資格です!
▼「コーヒーインストラクター3級」の詳細・開催企業は公式ホームページをご覧ください。
4.コーヒーマイスター
続いては、「一般社団法人 日本スペシャルティコーヒー協会」が主催する「コーヒーマイスター養成講座」をご紹介します。
自宅に送られてくるテキストで学習を行い、会場での実技講習会と筆記試験を経て資格認定となります。
筆記試験の問題は、コーヒーとカフェの歴史や、コーヒー産業の動き、コーヒー豆の産地、おいしい淹れ方などです。
先日個人的に聞いた話では、ある大手カフェのフランチャイズ運営をしている会社では、カフェ店員全員がコーヒーマイスター資格を取得したそうです。それほど信頼できてステータスになる資格といえるでしょう。
注意点としては、まず日本スペシャルティコーヒー協会の会員になる必要があります。コーヒー関連の仕事をしていない個人でも入会可能です。ただ、個人会員はキャンセル待ちになるため、そもそもすぐには受験できない可能性もあり、年会費や資格更新費もあるので、ややこしいことは苦手という方には合わないかもしれません。
- 歴史ある資格を取りたい
- ステータスの高い資格を取りたい
- 自宅学習だけでなく、プロの講習も受けたい
受験資格 | 日本スペシャルティコーヒー協会の会員(受験にあたって個人申込可) |
資格保有者数 | 6,717名(2023年12月現在) |
資格認定までの流れ | ホームページから申し込み → 専用テキストでの自宅学習 → 実技講習会参加 → 認定試験を受験 → 合格者には認定証を授与 |
受験場所 | 東京・関西・福岡 |
開催時期 | 基本的に春と秋 |
受験料 | 39,000円(税込み、テキスト・カッピングスプーン代等も含む) ※別途会費あり |
更新有無 | 3年ごとに更新手続きが必要(更新費用10,000円)※引き続き会員になっている方のみ対象 |
合格証等 | 資格認定証 |
▼「コーヒーマイスター養成講座」の詳細は公式ホームページをご覧ください。
5.UCCドリップマスター
最後にご紹介するのは、ユーキャンで受けることができる「UCC匠の珈琲講座」です。
ユーキャンはCMなどでも知っている方が多いと思います。また、UCCもコーヒーに関する事業を手掛ける企業として、とても有名ですね。
UCC匠の珈琲講座には、資格認定を目指す「ドリップマスターコース」というものがあり、約4ヶ月かけてテキストに沿って学習を進めていく形式です。
コーヒーを淹れるために必要な「厳選の道具一式」というものもテキストと一緒に届くため、器具がない状態から本格的にコーヒーを学びたいという方にもピッタリだと思います!
課題に合格しながら講座を修了することで、「UCCドリップマスター」という称号を得ることができます。
期間が少し長いのと、一括払いの場合には69,000円(月5,800円×12回払いで総計69,600円も可)かかるなど、費用面も少し高めかなと感じます。ただ、その分器具も付いてきますし、1日3問までプロに質問できますし、「UCC」という企業のお墨付きが得られるので、メリットも大きいのではないでしょうか。
- じっくり基礎から応用まで勉強したい
- プロに色々質問したい
- UCCが監修している資格を取りたい
- 外出せず自宅で完結したい
受験資格 | なし |
資格保有者数 | ホームページには記載なし |
資格認定までの流れ | ホームページから申し込み → 専用テキストやDVDで自宅学習(質問や添削あり) → 一定課題をクリアし講座を修了 → UCC ドリップマスターの称号授与 |
受験場所 | 自宅 |
開催時期 | いつでも受講申し込み可 |
受験料 | 一括払い69,000円(月5,800円×12回払いで総計69,600円も可) |
更新有無 | なし(一度取得すれば永年持続) |
合格証等 | UCCドリップマスター認定証 |
▼「UCC匠の珈琲講座 ドリップマスターコース」の詳細は公式ホームページをご覧ください。
※ユーキャンのHPに遷移しますので、講座名「UCC」で検索ください。
まとめ
思い立ったら誰でも挑戦できる、メジャーなコーヒー資格をご紹介しました。資格によって学べることや得られるステータス、受験のしやすさなどを比べて、気になったものに挑戦してみましょう!
コーヒーは正しい知識を持つほど、おいしく淹れられるようになります。勉強してみると意外と知らなかったことは多いので、ぜひ資格取得という目標を持って学びを進めてみてはいかがでしょうか。